流山の野鳥


野鳥ノート 27 シギ科(5)

オバシギ  コオバシギ  ミユビシギ  トウネン  ヨーロッパトウネン  オジロトウネン  ヒバリシギ


247 オバシギ ◎

・姥鷸 (英)Great Knot (学)Calidris tenuirostris

・夏羽では、肩羽に赤褐色の部分がある。 嘴は真っ直ぐで黒く、脚は、短めで暗い緑色。 キアシシギよりも大きい。
・旅鳥。

・2006年5月6日 谷津干潟
・2006年5月6日 谷津干潟
・オオソリハシシギとオバシギ 2007年8月16日 谷津干潟 
・オオソリハシシギとオバシギ 2007年8月16日 谷津干潟 


248 コオバシギ ○

・小姥鷸 (英)Red Knot (学)Calidris canutus

・秋の渡りの時期に全国の干潟に渡来するが、数は多くはない。 オバシギの群れに混ざって数羽が見られる。

・夏羽では、上面は朱色と黒と白の班で、顔から下面は爽やかな朱色。
・冬羽では、上面は淡い灰色で、濃灰色の細い軸班が目立つ。
・オバシギとコオバシギの識別に迷ったら、嘴の長さで判断。 オバシギの嘴は、コオバシギの嘴より長い。 旅鳥  

・2009年4月30日  三番瀬  ・左が腹が黒い夏羽になったハマシギ。 コオバシギ(右)の方が一回り大きい。
・2009年4月30日  三番瀬  ・左が腹が黒い夏羽になったハマシギ。 コオバシギ(右)の方が一回り大きい。
・2009年4月30日  三番瀬
・2009年4月30日  三番瀬
・2008年6月7日 三番瀬  ・左は、カラフトアオアシシギ
・2008年6月7日 三番瀬  ・左は、カラフトアオアシシギ


249 ミユビシギ ◎

・三趾鷸 (英)Sanderling (学)Calidris alba

・ハマシギに似ているが、嘴が短い。

・2009年5月16日 三番瀬  ・ミユビシギ(左)とトウネン(右)。 夏羽は、お互いよく似ているが、大きさの違いで区別がつく。
・2009年5月16日 三番瀬  ・ミユビシギ(左)とトウネン(右)。 夏羽は、お互いよく似ているが、大きさの違いで区別がつく。
・2007年9月15日 一ノ宮川河口  ・小さな干潟「秋 誰もいない海~」と口ずさみたいところだが、近くには、魚釣りする小父さんや、釣りの餌となる“カニ”を求めて、砂浜を掘り返す小父さんなどがいて、結構、人の姿はあった。
・2007年9月15日 一ノ宮川河口  ・小さな干潟「秋 誰もいない海~」と口ずさみたいところだが、近くには、魚釣りする小父さんや、釣りの餌となる“カニ”を求めて、砂浜を掘り返す小父さんなどがいて、結構、人の姿はあった。
・2013年7月26日 三番瀬  冬羽移行中
・2013年7月26日 三番瀬  冬羽移行中


251 トウネン ◎

・当年 (英)Red-necked Stint (学)Calidris ruficollis

・成鳥夏羽は、頭部、顔、胸などが赤褐色。 旅鳥。

・2009年7月20日 牛久沼田んぼ  ・休耕田で、コチドリに混じっていた1羽。
・2009年7月20日 牛久沼田んぼ  ・休耕田で、コチドリに混じっていた1羽。
・2013年7月26日 三番瀬
・2013年7月26日 三番瀬


252 ヨーロッパトウネン △

・(和)ヨーロッパ当年 (英)Little Stint (学)Calidris minuta

形態

ヨーロッパトウネンは、トウネンに酷似するが、わずかに小さい。 [※参考図書(1)]
・足が長いため、採餌は前傾姿勢をとる。 [※参考図書(17)]

・嘴は、トウネンより長く、先端はトウネンより尖る。 [※参考図書(17)]
・嘴の長さは、ヨーロッパトウネン 18mm、トウネン 17.5mm。 [※参考図書(6)]
夏羽
・トウネンに似るが、喉は白く、雨覆、三列風切、中央尾羽の軸斑が黒く、羽縁が赤褐色。 [※参考図書(17)]
冬羽
・上面は、トウネンと同程度の濃さの灰褐色だが、軸斑が太い傾向がある。 [※参考図書(17)]
幼鳥
・三列風切、雨覆の軸斑が濃く、羽縁が赤褐色の傾向が強い。 [※参考図書(17)]
・幼鳥の上面は、背と肩羽の白色の羽縁で形成されるV字模様が明瞭。 [※参考図書(1)]
静止時
・静止時は、初列風切が、尾羽を越えることが多い。 [※参考図書(17)] 

・ヨーロッパトウネン 2014年9月1日 谷津干潟  ・背のV字斑が明瞭。
・ヨーロッパトウネン 2014年9月1日 谷津干潟  ・背のV字斑が明瞭。
・ヨーロッパトウネン(右) 2014年9月1日 谷津干潟  ・トウネン(左)と比べ、ヨーロッパトウネン(右)は前傾姿勢で採餌。
・ヨーロッパトウネン(右) 2014年9月1日 谷津干潟  ・トウネン(左)と比べ、ヨーロッパトウネン(右)は前傾姿勢で採餌。
・ヨーロッパトウネン 2014年9月1日 谷津干潟  ・背のV字斑が明瞭。
・ヨーロッパトウネン 2014年9月1日 谷津干潟  ・背のV字斑が明瞭。

・ヨーロッパトウネン 2017年10月26日 谷津干潟  ・トウネンの群れとは離れた場所で走っていた。 足が長い。
・ヨーロッパトウネン 2017年10月26日 谷津干潟  ・トウネンの群れとは離れた場所で走っていた。 足が長い。


253 オジロトウネン ○

・尾白当年 (英)Temminck's Stint (学)Calidris temminckii

・オジロトウネンの足は暗黄緑色で、トウネンの足は黒。
・旅鳥。 

・2011年10月23日 多々良沼
・2011年10月23日 多々良沼
・2018年4月28日 柏の葉周辺
・2018年4月28日 柏の葉周辺


254 ヒバリシギ ○

・雲雀鷸 (英)Long-toed Stint (学)Calidris subminuta

・トウネンとほぼ同大で、夏羽では、頭上と上面に褐色味があり、背中には白いV字班が見られる。
・トウネンより、頸と足が長い。また、足が黄緑色なので区別がつく。 ウズラシギとも似るが、ウズラシギはうんと大きい。
・旅鳥として全国の水田、湿地に渡来

・2010年8月28日 稲敷市  ・数羽で畔の近くを移動していた。
・2010年8月28日 稲敷市  ・数羽で畔の近くを移動していた。
・2010年8月28日 稲敷市  ・左:ヒバリシギ、右:トウネン
・2010年8月28日 稲敷市  ・左:ヒバリシギ、右:トウネン