流山の野鳥

フィールドノート 2015年11月 


【1295】 2015年11月1日 (日) 晴れ 柏の葉公園 深まりゆく秋。

◎ シジュウカラ
◎ シジュウカラ

もう11月 あと2ケ月で一年が終わってしまう。 時の過ぎるのが何と早いことか。 終活 そっちのけで BWに勤しむ日々。

・明日は雨の予報。 今日の午前中は晴れマークだったので 交通費ゼロ円の近場へ。 
・ここのところ、「ヒッ、ヒッ」ジョウビタキの声が 至るところから聞かれるようになった。 なので 家を出るときから聞こえていたくらい。
・公園内は中学生の徒競争の大会が開催されていた。 開会式で国歌斉唱しているぐらいだから、きっと大きな大会なのだろう。 そんな公園を避けて調整池を覗くが、カルガモ、マガモ程度で、冬鳥の姿はなかった。 庭球場調整池では、僅かながらヨシガモ、オカヨシガモが見られた。
・本日の野鳥は、オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、カワセミ、コゲラ、モズ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ  (作成:2015年11月4日)


【1296】 2015年11月3日 (火) 晴れ 東京都 58年ぶりの珍客。

△ ハクガン
△ ハクガン

野球やサッカーに興じる少年たちの声が過る 広々とした河川敷で、数少ない冬鳥ハクガン3羽と出会うことが出来た。

・水辺のアシに見え隠れし、発見し辛いかと 不安だったが、現地に着いて ホッ。 土手から双眼鏡でサーチすると、明らかに、スポーツする人達とは異なる人の塊が見えた。 そして、よく見ると、三脚が林立している。 現場に近づくにつれ 緑の芝地に3つの白い羽衣がはっきりと見えた。 ハクガンとの距離は近く、コンデジで十分対応できる間合いだった。
・ハクガンは、幼鳥/若鳥ゆえ、人に対する警戒心は緩かったが、3羽はピッタリと寄り添い、行動を共にし、上空の警戒だけは怠らなかった。
・10月中旬に5羽が確認され、下旬から3羽になったとか。 東京湾周辺では、58年ぶりとのこと。 貴重な出会いに感謝。
・本日の野鳥は、[319]ハクガン、セグロカモメ、ハクセキレイ、スズメ (作成:2015年11月5日、10時00分) ※参考:東京新聞朝刊「探鳥」(2015年11月5日)


【1297】 2015年11月6日 (金) 晴れ 野田市 谷津を訪ねて。

◎ チュウダイサギ
◎ チュウダイサギ

利根運河から江川地区に入り、放水路沿いをブラリと歩いた。 ここのノビタキは、かなり‘遅出’であることから、淡い期待を持って歩いたが、今年もカラブリだった。

・灌木の そばを通ると、かん高い「キィーキィキィキ」の声が聞こえた。 声の主はアリスイ。 しかし、いくら探しても その姿が見えない。 すぐ近くの目高の位置から聞こえてくるのだが…。 そのうち、除々に遠のいて行った。
・ノスリが、斜面林に飛び込むところが見えたが、木々の葉に隠れ 発見できなかった。 高いところにとまったモズだけがフレンドリだった。
・本日の野鳥は、キジ、カルガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、チュウダイサギ、コサギ、オオバン、ノスリ、カワセミ、アリスイ(声)、モズ、ヒバリ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ  (作成:2015年11月6日、20時00分)


【1298】 2015年11月7 (土) 晴れ 千葉県 思わぬ収穫。

○ オオタカ
○ オオタカ

本日の目標は、江戸川べりで、コクマルを探すこと。 その指標であるミヤマガラスの群れを求めて、右、左、上を キョロキョロしながら歩いた。

・埼玉側の堤防の遠く先を眺めると、カラス柱が見えた。 かなりの大群だ。 暫く待っていると その影は次第に千葉側に移動し 田んぼの縁の電線にとまった。 今季初のミヤマガラスの大群だ。 端から双眼鏡で何度もスキャンするが、コクマルは発見できなかった、残念。 でも まだ先は長い。 そのうち発見できるだろうと、今日のところは諦める。
・思わぬ収穫は、対岸で遠かったが オオタカが見られたこと。 おまけにミサゴまで飛んでくれた。
・帰途 運河では、イソシギとクサシギが仲悪く採食しているところがみられた。
・本日の野鳥は、カルガモ、コガモ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、コサギ、クサシギ、イソシギ、ミサゴ、オオタカ、カワセミ、モズ、ミヤマガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、メジロ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ  (作成:2015年11月8日、16時00分)


【1299】 2015年11月11 (水) 晴れのち曇り 千葉県 増えてきた鳥種。

○ ミサゴ
○ ミサゴ

先日撮ったミヤマガラスの大群の画像を点検していると、嘴が小さいコクマルガラス暗色型らしきものが2羽並んでいるところが写っていた。 しかし、如何せん、コクマルと意識しないで撮ったので、不鮮明。 羽衣の微妙な色合いなどが判別できないため、今日、改めてコクマルを探しに出掛けた。 しかし、結果は、ミヤマガラスの群れとの遭遇はなく、コクマル探しは失敗に終わった。

・対岸の葉隠れオオタカや、2羽のミサゴ、遠くのノスリなどを撮ったあと、運河の堤防を歩いていると、いつもの所でクサシギ、そして、今日は、オオカワラヒワやエナガと出会うことが出来た。 運河の鳥種も増えて来た。
・本日の野鳥は、キジ、カルガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、クサシギ、イソシギ、ミサゴ、オオタカ、ノスリ、カワセミ、モズ、オナガ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、オオカワラヒワ  (作成:2015年11月12日、15時00分)


【1300】 2015年11月13 (金) 曇り時々晴れ 流山市 ハヤブサとトビ。

○ ハヤブサ
○ ハヤブサ

目標を定めたものがクリアできないでいると、何だか落ち着かない。 この11月の目標は、江戸川べりでコクマル白を発見することだが、まだ成果が上がっていない。 土日は、天気が崩れるという予報なので、三度、コクマル探しに出かけた。

・ミヤマガラスの群れを探しつつ 土手の上から、カワラヒワを撮っていると、「ピーヒョロ」とトビの鳴き声が聞こえた。 ちょっと何時もとは違うトーンだった。 空を見上げると、トビがカラスに追われていた。 カメラを向けると、今度は、ハヤブサが突っ込んできた。 撮るターゲットを捕捉できないで慌てているいるうちに、トビはカラスに追われ 遠くへ。 そして、ハヤブサだけが、ゴルフ場のネットへと 降りてきた。
・暫くすると、カラスを振り切ったトビが戻って来て、今度は ネットにとまっているハヤブサを威嚇し、ハヤブサを追い払った。
・撮った画像を確認するためモニタを覗くと、カメラの電池残量が赤く点滅していた。 電池交換のため、リュックのポケットを開けるが「アリャ? 無い!」。 予備電池をリュックに入れ忘れたらしい。 痛恨の極みだったが、「ハヤブサも撮れたことだし…」と、少々早い時刻だったが、コクマル探しを中止し、引き返した。
・本日の野鳥は、キジ、ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、クサシギ、イソシギ、トビ、カワセミ、ハヤブサ、モズ、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、オオカワラヒワ、ホオジロ  (作成:2015年11月14日、7時00分)


【1301】 2015年11月16 (月) 晴れ時々曇り 千葉県 群れの着地点へテクテク。

○ オオタカ
○ オオタカ

耕地は濃霧、50メートル先は もう見えない。 スズメだけが活発に動いていたが、9時近くになって霧が晴れると、電線のカワラヒワや、田んぼのハクセキレイも動き出した。

・農道を歩いていると、遠くのゴルフ場の鉄骨に 猛禽らしきものがとまっているのが見えた。 ハヤブサか! と思いながら急ぎ足で近づいたが、トビだった。
・気を取り直して先に進むと、数人がカメラを構えておられた。 聞くと、対岸の木にオオタカが とまっているという。 逆光で しかも枝かぶり。 教えてもらっても見つけられず、照準器を見せてもらってやっと所在が判った。
・オオタカもいいが、やはりコクマルが気になる。 土手から双眼鏡で田んぼを探索すると、2kmほど先の空に ミヤマガラスと思われる 夥しい数の集団飛行が見えた。 その塊は、徐々に高度を下げ着地した。 着地したところは、人家に隠れ 見えなかったが、丁度、帰る方向だったので、着地地点を目指して歩いた。 しかし、目測を誤ったのか、再見できなかった。
・本日の野鳥は、ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、コサギ、クサシギ、トビ、オオタカ、カワセミ、チョウゲンボウ、モズ、ミヤマガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ  (作成:2015年11月17日) 


【1302】 2015年11月19 (木) 曇りのち晴れ 千葉県 名高い枯れ木。

◎ ノスリ
◎ ノスリ

11月に入ってから、5度目の江戸川。 ミヤマガラスと まともに対峙できたのは 僅か1回で、あとは、フラれぱなし。

・ミヤマガラスの気配が無いので 猛禽狙いで 木を1本づつ確認して行くと、葉隠れのオオタカ、枝隠れのノスリが見つかった。
・某著名blogに 枯れ枝にとまる オオタカ成鳥がバッチシ 載っていたが、これに触発されて張ってみると、キジバト、ノスリ、モズ、ツグミ、スズメ、カワラヒワ、シメなどが代わる代わる飛来した。
・本日の野鳥は、ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、コサギ、オオバン、オオタカ、ノスリ、カワセミ、モズ、ヒバリ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ   (作成:2015年11月20日)


【1303】 2015年11月20 (金) 曇りのち雨 松戸市 成果なし。

・園内には、20名ほどが、思い思いのところに三脚を立てていた。 発見されて第2日目の お目当ての鳥。 朝早くに一度姿を見せたと聞いたが、自分が居た時間帯には お目にかかれなかった。 天然のうちに撮りたかったが…。
・その他では、キクイタダキ数羽が、松や桜の梢を飛び回っていた。 しかし、小雨で 撮影もままならず、今回は記録写真すら残せなかった。
・本日の野鳥は、キジバト、コゲラ、モズ、キクイタダキ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ   (作成:2015年11月21日)


【1304】 2015年11月24 (火) 晴れ 清水公園 紅葉真っ盛り。

◎ アオジ
◎ アオジ

そろそろかなと思い、沼の様子を見に行った。 沼の木々は、まだ 葉が多く、見通しはきかなかった。 僅かに突き出た枯れ枝に、カワラヒワが見られたのみ。 沼を2周したが、これといった成果も無く、公園へと向かった。

・紅葉のシーズンだが、平日ゆえ 人は少ないと思ったが、豈図らんや 幼稚園児の遠足と重なり、展望台やキャンプ場付近は、大層賑やかだった。
・喧騒を避け、梅林の方へ 坂道を登って行くと、落ち葉をかき分け採餌するアオジと出会った。 三脚を縮め、しゃがんで待っていると、どんどん 近づいてきた。
・本日の野鳥は、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、カワセミ、コゲラ、モズ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、カワラヒワ、アオジ  (作成:2015年11月24日)


【1305】 2015年11月27 (金) 晴れ 千葉県 この地で初のチュウヒ。

◎ チュウヒ
◎ チュウヒ

晴れるけれど 風が強くて寒い との天気予報。 何処に行こうかと迷ったが、堤防下なら大丈夫だろうとの目論見で 家を出た。

・現地に着くと 既に3人の方がカメラを構えておられ、中にはオオタカの飛翔を撮られた方も。
・待つこと1時間、カメラの位置から少し離れたところで 何気なく空を見ていると、オオタカとチュウヒの諍いが目に入った。 慌てて、カメラの位置に戻りスコープで捕捉したが、比較的動作が緩慢なチュウヒは撮れたが、素早いオオタカは撮り損ねた。 この地でのチュウヒは 初見。
・風は、強いというほどではなく、太陽の下では、そよ風程度に心地 良かった。
・本日の野鳥は、ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、ミサゴ、トビ、チュウヒ、オオタカ、カワセミ、モズ、オナガ、ヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ  (作成:2015年11月27日)


【1306】 2015年11月28日 (土) 晴れ 千葉県 念願だった枯れ枝どまり。

○ オオタカ
○ オオタカ

11月、コクマルを探して歩いたが、成果がないまま、何時しか猛禽撮りに傾注。 今日は、駅から禁断のタクシーを利用し現地へ。
・オオタカの成鳥2羽と幼鳥の計3羽が活発に飛び、その都度 一眼の連写音は 軽快に鳴り響くものの、自分のデジスコは、目標を捕捉できないまま沈黙すること しきり。
・逃げるコガモ/カルガモの群れ、追い掛けるオオタカの親と子。 一眼で撮られた方のモニタを見せてもらい 亞全。 目はクッキリ、2羽が疾風のごとく駆け抜けていた。
・本日の野鳥は、ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、クサシギ、トビ、オオタカ、ノスリ、モズ、オナガ、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ   (作成:2015年11月29日)


【1307】 2015年11月30日 (月) 曇りのち晴れ 北印旛沼 この地で初のイソヒヨドリ。

◎ イソヒヨドリ
◎ イソヒヨドリ

下総松崎駅を起点に、甚兵衛、大竹、酒直、安食駅ルート2万歩を歩いた。

・成田スカイアクセスの高架下まで来ると何やら不思議な 「キー」 という鳴き声。 振り返ると、カワガラスのようなものが 高架下にとまった。 オスのイソヒヨドリだった。 囀りはエキゾチックで 何度か聴いたことがあるが、地鳴きのような声は 初めて聴いた。 また、ここで初めての出会いだった。
・甚兵衛機場から沼を眺めたが、手前に漁船がいて作業中。 鴨類は、中央部から対岸遠くに展開し、識別不能。 早々に引き揚げ、田んぼ探鳥を続けた。
・電線/電柱では、チョウゲンボウ、ノスリ、トビなどの猛禽や、タヒバリ、カワラヒワなどが見られた。 電柱の天辺に コチョウゲンボウに似た鳥影を見つけたときはドキッとしたが 普通のチョウゲンボウだった。
・大竹機場まで来たとき、飛行するタゲリの群れが見えた。(帰宅後、画像カウントすると80羽だった。) 群れは、1km以上遠くに着地した。 その方角に歩いて行くと、土が露出した田んぼで休息するタゲリと出会った。
・本日の野鳥は、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、タゲリ、タシギ、セグロカモメ、トビ、ノスリ、チョウゲンボウ、モズ、ヒバリ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ、アオジ  (作成:2015年12月1日)