流山の野鳥

フィールドノート 2016年2月 


【1335】 2016年2月2日 (火) 晴れ 柏の葉公園 ここで初めて。

◎ イカル
◎ イカル

3週間ぶりに公園を散歩。 いつものように、種子が出来る樹木を見て回っていると、ニコニコ顔のKuさんと出会った。

・ニコニコの理由を聞くと、昨日と今日、2日にわたり 公園でイカルを撮ったという。 イカルの立ち寄りは、ここでは非常に珍しいこと。 早速、その場所まで連れて行ってもらうと、高い木の枝にとまるイカルが眼に飛び込んできた。
・通常、この時季のイカルは 群れをなすが、今回は2羽。 数はいたって少ないが、ここでイカルを見るのは初めて。 第一発見者Kuさんに感謝である。
・イカルの食事は 通路のモミジの種子。 プロペラ2枚を剥がし、タネを啄んでいた。
・もう春の移動が始まっているのだろうか。 暫し、「キ キョコ キー キョッ キョッ」と、囀りと地鳴きが混じったような 高原の鳴き声を楽しんだ。
・本日の野鳥は、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、オオバン、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、オオカワラヒワ、シメ、イカル、アオジ  (作成:2016年2月3日20時)


【1336】 2016年2月6日 (土) 晴れ じゅんさい池とその周辺 1ケ月遅れのミコアイサ。

○ ミコアイサ
○ ミコアイサ

ミコアイサがやって来たと聞き、早速訪れた。 ここは、何処よりも 近くでミコアイサが見られる場所。 今日も大勢のカメラマンが周回遊泳するミコアイサにレンズを向けていた。 今年は、昨年より1ケ月遅れての参上。

・池畔に植えられた梅は満開。 メジロやツグミが花の蜜を吸っていた。
・周辺の公園では、1週間前は見られなかったミヤマホオジロが見られた。 1羽単独のせいか、警戒心が強く、じっくりと撮るという訳にはいかなかった。
・本日の野鳥は、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、キンクロハジロ、ミコアイサ、カイツブリ、キジバト、カワウ、カワセミ、コゲラ、モズ、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、ミヤマホオジロ、アオジ (作成:2016年2月8日10時)


【1337】 2016年2月7日 (日) 晴れ 柏の葉公園 地上のイカル。

◎ イカル
◎ イカル

他所では、アトリの大群が…。 という噂を聞き、ならば、この地であやかりたいと、期待を抱いて歩いたが カラ振り。 今シーズンは、マヒワも含めてダメかもしれない。

・その代わり、かれこれ1週間になるが、イカルが健在。 残り少なくなったモミジの種子を啄んでいたが、地面に零れたタネを採餌することの方が多かった。
・そろそろ春のお山へ 渡去する日が間近に。 次は、桜の花芽を食するウソかな。
・本日の野鳥は、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、オオバン、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、イカル、アオジ  (作成:2016年2月8日22時)


【1338】 2016年2月9日 (火) 晴れ あけぼの山公園 アトリ/鳥/撮り。

◎ アトリ
◎ アトリ

柏の葉で アトリが見られないまま 季節が終わってしまうのでは との懸念から、噂の公園に出向いた。

・8時現着、既にゲートボールの設営が始まっていたが、カメラマンはゼロ。 賑やかかな風景を想像していたが、大層静かだった。 早速、探索を始めると、桜の木で寛ぐ10羽ほどのアトリが見つかった。 その後、カメラマンも増え始めたが、挨拶の次に問われたのは、皆イカルの存在。 応答は、「今朝はまだ見てないですねー」。
・オオタカの狩りを2回目撃したが、これは撮れなかった。
・本日の野鳥は、キジバト、オオタカ、コゲラ、モズ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ、アトリ、カワラヒワ、シメ、アオジ  (作成:2016年2月9日21時)


【1339】 2016年2月10日 (水) 晴れ/強風 渡良瀬遊水地 数少ない旅鳥。

△ ムジセッカ
△ ムジセッカ

・ムシクイ科の鳥は、出会う機会も少なく、また、皆同じような外見で 動きも素早く 自力で識別することは いたって困難である。 よって、自分的には敬遠ぎみだが、数少ない旅鳥ムジセッカが かなりの確率で見られるということを聞き 現地を訪れた。

・ムジセッカは、セッカやオオセッカよりも ウグイスに似ている。 もし、何でもないところで偶然出会ったとしたら、「ウグイスだ!」ぐらいにしか考えず きっと緊張感のない対応をとってしまったことだろう。
・ムジセッカは、8時30分から13時まで 6回出現した。 1回は5分程度。 雑草や枯れアシにつく小さな虫類を チョコチョコと忙しく動き 捕食していた。
・ムジセッカを撮った後、ベニマシコ狙いで歩き出したが強風で歩行困難。 やっとの思いで谷中史跡まで辿りついたが、道中 ベニマシコ数羽を見るだけで撮るに至らず。
・本日の野鳥は陸の鳥のみ。 キジバト、トビ、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、{322}ムジセッカ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、カワラヒワ、ベニマシコ、アオジ  (作成:2016年2月12日20時)


【1340】 2016年2月15日 (月) 曇り/雨 埼玉県 巫鳥。

△ サバンナシトド
△ サバンナシトド

古代人は、今のホオジロ類を総称して 「シトド」と呼んだが、その語源は不詳である。 「しとど」の国字は「鵐」で、これを分解すると「巫」と、「鳥」になる。 その昔、巫女が占いや神事で 身近な鳥「しとど」を使ったことに由来するとか。 (参考:『山渓名前図鑑 野鳥の名前』 阿部直哉/解説、叶内拓哉/写真、山と渓谷社)


・サバンナシトドは、ホオジロ科に属し、日本鳥類目録改訂第7版のオオラス633番で 英語名は Savanna Sparrow (サバンナの雀)。 サバンナは、熱帯/亜熱帯地方で見られる草原ゆえ、サバンナシトドの別名は、クサチヒメドリ。 春秋の渡り時期には舳倉島などで 運が良ければ見られるが、関東の平地で出会うことは、極めて稀である。
・この日、雨/風の中の難しい鳥撮りで、暗くザライものしか撮れなかったが、貴重な出会いに感謝である。
・本日の野鳥は、キジバト、タシギ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ、ホオアカ、アオジ、{323}サバンナシトド  (作成:2016年2月21日18時)


【1341】 2016年2月17日 (水) 晴れ 柏の葉公園 春の兆し。

◎ イカル
◎ イカル

そろそろ ウソが来ていないかな と思い、桜の木の下を歩いていると 「キ キョコ キー」 と、ウソとは異なる鳴き声が聞こえてきた。 イカルだ。 まだ居たのかという驚き。 同じ個体としたら随分と長居していることになる。 ここで初めてのイカルを、2月初めに見て以来、今日は 5~6羽に数が増えていた。

・本日の野鳥は、マガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、ダイサギ、コサギ、オオバン、オオタカ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、イカル、アオジ  (作成:2016年2月18日16時)


【1342】 2016年2月24日 (水) 曇り/強風 埼玉県 デジスコで再挑戦。

○ホオアカ、△サバンナシトド
○ホオアカ、△サバンナシトド

通常 記録写真が撮れれば、撮り直しのために 再度訪れることはないが、今回は、前回が あまりにも酷かったため、機材をデジスコに替えて家を出た。

・サバンナシトドは、前回と同様に25m程先でチラチラと見え隠れし、遠いという距離ではなかったが、小さい体ゆえ、やはり難易度は高かった。
・前回はコンデジで Max1200mmでザラい仕上がり。 今回はデジスコで1120~1600mmで撮影したが、何とか記録として残せるものが得られた。
・前回は、雨と風で身が縮んだが、今回は、雨こそ降らなかったものの、お洗濯日和という天気予報はハズレ 冷たい風で、指先が縮こまり レリーズも押せないほど寒かった。
・本日の野鳥は、キジバト、タシギ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ、ホオアカ、サバンナシトド  (作成:2016年2月25日23時)


【1343】 2016年2月25日 (木) 晴れ 不忍池 枯れハスの刈り取り。

◎ ユリカモメ
◎ ユリカモメ

所用で東京へ行った際、少しだけ 不忍池を散策した。 池では、筏に乗った作業員により、枯れハスの刈り取りが行われ、春の準備が進んでいた。 棲み家を失くした水鳥たちは、数は少なく 周辺に散った模様。

・本日の池の鳥は、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、キンクロハジロ、ユリカモメ (作成:2016年2月28日)


【1344】 2016年2月26日 (金) 晴れ 浮間公園 彩湖同一個体?

△ オオホシハジロ
△ オオホシハジロ

彩湖から姿を消したオオハジロが、南東に 7.5Km 離れた浮間公園に現れたという報を受け、興味深く見に行った。

・元々は、昨年12月に浮間で発見されていたが、その後 行方不明になったのち 彩湖に現れ、再び浮間に戻ったとのことで これらは同一個体とみられている。
・しかし、1ケ月前に彩湖で見たオオホシハジロは、上嘴の嵩が高く オオホシハジロの特徴が明瞭だったが、今回 浮間で見たオオホシハジロは、嘴基部の厚みが若干ではあるが薄く 別個体のように感じられた。 彩湖で観察してから1ケ月が経過しているので 何とも言えないが、別個体の可能性が十分考えられ、このほうが興味深い。
・また、池ではミコアイサ(♀)1羽が見られた。 これも彩湖から、ホシハジロの群れと一緒にやってきたのだろうか。
・本日の池の鳥は、カルガモ、オナガガモ、ホシハジロ、オオホシハジロ(♀)、キンクロハジロ、ミコアイサ(♀)、カワウ、バン、オオバン、ユリカモメ  (作成:2016年2月28日9時)


【1345】 2016年2月29日 (月) 曇り 皇居 冬の終わりに。

◎ キンクロハジロ
◎ キンクロハジロ

所用で東京へ行った際、少しだけ 皇居のお濠(日比谷濠⇒馬場先濠⇒和田倉濠⇒桔梗濠)を散策した。 カモ類は、キンクロハジロ10数羽と、激減しており 冬の終りを告げていた。

・お濠では、水生生物の調査なのか、ボートから網で何かを掬いあげ、そのあとをユリカモメが追い掛けていた。
・本日の野鳥は、カルガモ、キンクロハジロ、カイツブリ、ユリカモメ、オオセグロカモメ、セグロカモメ  (作成:2016年3月1日23時)