流山の野鳥

フィールドノート 2016年7月 


【1392】 2016年7月1日 (金) 曇り 柏の葉周辺 今日もカクレンボ。

◎ キビタキ
◎ キビタキ

今日もキビタキと隠れんぼして遊んだ。 勿論 隠れるのはキビタキ。 2羽健在だった。 このまま越夏するのだろうか。

・7月に入ったとたん、急に蒸し暑くなった。 防虫スプレーで顔、手、帽子や衣服の上からも吹きかけ防御するが、蚊/ブヨが遠慮なくまとわりついてきた。
・本日の野鳥は、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス(声)、エナガ、キビタキ、スズメ、コジュケイ(声)  (作成:2016年7月1日21時)


【1393】 2016年7月2日 (土) 曇り 千葉県 アオバズクとフクロウ。

○ アオバッズク
○ アオバッズク

現着早々、「1羽しかいないよ!」 と、アオバズクの樹を見上げている地元の人からボヤかれた。 当方は、1羽でも居れば嬉しい。 早速撮影しょうと準備していると、「昨日は、フクロウが間近で見られたよ。」 と、こちらが最も知りたかったことが話題に。

・これから見に行くというので、後に着いて行くと、昨年も フクロウ探しで歩いた公園の一角。 暫く、地元の人と一緒に探索していると、確かに 得体の知れない鳴き声が聞こえてきた。 フクロウだった。 その数3羽。 薄暗い木々の奥ゆえ、撮影はままならなかったが、飛び跳ねる その大きさに興奮した。
・暫くして、フクロウの鳴き声も聞こえなくなったので アオバズクポイントへと戻り、樹を俯瞰していると、1羽しかいないと思っていたアオバズクだったが、「2羽いるじゃん!」と、またまた嬉しくなった。
・本日の野鳥は、キジバト、アオサギ、フクロウ、アオバズク、カワセミ、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ  (作成:2016年7月3日15時)


【1394】 2016年7月4日 (月) 曇り時々晴れ 流山市 地上散歩。

○ ツミ
○ ツミ

1980年代半ばから、市街地の緑地や公園で繁殖するようになったツミ。 冬は、四国/九州/南西諸島及び中国南部/東南アジアなどで越冬する。

・もう少しして、餌捕り訓練のために公園を飛び出すようになると 見られるのは早朝や夕刻のみとなり、撮影機会は大幅に減少。 そして、いつしか、見送ることもなく渡去している。
・本日の野鳥は、キジバト、ツミ、オナガ、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ  (作成:2016年7月5日23時)


【1395】 2016年7月6 (水) 曇り 流山市 やっちゃいました。。

○ ツミ
○ ツミ

現着早々、甲高い「キキキー」の鳴き声と、一眼のカシャカシャが鳴り響いていた。 これは焦らずにはいられない。 三脚にカメラをセットし、ケースなどをリュックに仕舞っているとき 『ガシャン!』  三脚が倒れ、レンズキャップがコロコロ…と。 やっちゃいました。

・損壊は、マニュアルリングが へこみ 手動でのピント合わせやズーム操作が不能に。 それでも ズームレンズは、電動で動いてくれたので 何とか撮影はできたが…。 半月前に修理に出して、戻ってきたばかりというのに…。
・ツミは今日も元気。 母親が餌を運んで来ると、小さな公園は運動会状態。 ツミが観客の頭の上で飛び交っていた。
・本日の野鳥は、キジバト、ツミ、オナガ、ムクドリ、スズメ  (作成:2016年7月7日11時)


【1396】 2016年7月10 (日) 晴れ 神栖市 アメリカコアジサシに挑戦。

※ アメリカコアジサシ
※ アメリカコアジサシ

コアジサシの繁殖域で 2羽のコアジサシに追われるアメリカコアジサシが確認できた。 コアジサシにも初列風切羽1~3が黒っぽいものがいるが、今回確認出来たアメリカコアジサシは 顕著に黒かった。 決め手は、腰と尾が灰色であること。

※ アメリカコアジサシ・2014年7月18日、山階鳥類研究所が、茨城県神栖市でコアジサシの標識調査中に、アメリカコアジサシ2 羽を捕獲した。 このうち 1 羽は、2012年7月5日にアメリカ合衆国ノース・ダコタ州マクリーン郡で 金属足環とカラーリングをつけて放鳥された個体であることがわかったと、2016年3月1日付けで発表されている。
・同研究所のニュースリリースによると、放鳥地から回収地までの距離は直線距離にして8,934km 。 アメリカコアジサシの記録は日本ばかりでなく、東アジア全体で初めてとのこと。
・近縁のコアジサシに酷似することから、野外観察での識別は難しいが、腰と尾は コアジサシでは純白だが 本種では灰色がかるとのこと。 また、初列風切羽の3枚ほどが黒く境界が明瞭とのこと。
・全長 23cm。 翼開張 51cm。 日本に夏季に渡来して繁殖するコアジサシに近縁で、北アメリカと西インド諸島の砂浜海岸や干潟、内陸の河川で繁殖する。 冬には中南米の海岸部で越冬。
・本日の野鳥は、カワウ、アオサギ、コチドリ、イソシギ、ウミネコ、カモメ、コアジサシ、[324]アメリカコアジサシ、カワセミ、ツバメ、スズメ、ハクセキレイ  (作成:2016年7月11日23時)


【1397】 2016年7月12 (火) 晴れ 柏の葉周辺 電線にとまる鳥たち。

○ コムクドリ
○ コムクドリ

10日ぶりにキビタキの森の様子を見に行った。 10時から11時まで、1時間の滞在であったが、キビタキの声は一度も聞こえてこなかった。 ここ数日来の暑さで、お山へ移動したのかも知れない。 前回見られた7月1日を終認としておこう。

・公園外周路の 木蔭のベンチで休憩していると、馴染みの鳥たちが次々と 眼の前の電線に とまった。 意外だったのはコムクドリ。 ムクドリの群れには混じらず 単独での出現だった。 ベンチに座りながら飛来する鳥さんたちを撮った。
・本日の野鳥は、キジバト、コゲラ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、コムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ  (作成:2016年7月13日11時)


【1398 2016年7月16 (土)  晴れ 新川耕地 アマサギの群れ。

◎ アマサギ
◎ アマサギ

毎年、この時季に 休耕田のアシや雑草が刈り取られる。 その空地にアマサギが100羽以上が集まっていた。 斜面林を塒としているようで、現着後も、林の上空から アマサギが次々と飛んできた。

・本日の野鳥は、キジ、カルガモ、キジバト、アマサギ、アオサギ、チュウサギ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、オオヨシキリ、セッカ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、ホオジロ  (作成:2016年7月17日21時)


【1399 2016年7月17 (日) 曇り 都立公園 金胸尾長照椋

※ キンムネオナガテリムク
※ キンムネオナガテリムク

アフリカの東部、ソマリアからタンザニアに分布し、乾燥したサバンナなどに生息するキンムネオナガテリムク[金胸尾長照椋]が、都内の公園に現れたというので出掛けた。

・2007年2月に 府中市のネギ畑に、近縁のツキノワテリムク[月輪照椋]が現れたことがあったが、この時は、場所が私有地ということもあって 行くことを遠慮した。 今回は都立公園、老若男女が集う公園の一角で、多くの目を集めていた。
・籠抜け? 人為的放鳥? 飼育鳥だった可能性が高く、餌を与えなければ生きていけないのでは? 冬は越せるか? など いろいろ問題が有りそうに思われた。
・キンムネオナガテリムクは、ムクドリの仲間でメタリックな光沢のある羽を持ち、雌雄同色。 大きさは尾が長いので全長30cmほどになるが、体はツバメより少し大きい程度。
・本日の野鳥は、コゲラ、オナガ、[325] キンムネオナガテリムク  (作成:2016年7月18日22時)


【1400 2016年7月19 (日)  晴れ時々曇り 千葉県 夫婦交代で水浴び。

○ サンコウチョウ SONY Cyber-shot DSC-HX300 ISO 800、F5.6、SS 1/13秒)
○ サンコウチョウ SONY Cyber-shot DSC-HX300 ISO 800、F5.6、SS 1/13秒)

南方系風貌の夏鳥サンコウチョウ。 営巣中なのか、この日 ♂♀が交代で計5回ほど 小さな流れに水浴びにやって来た。 日陰の薄暗いところ、1回の滞在時間は約30秒、そのうち半分は死角に入って見えなかった。

・本日の野鳥は、サンコウチョウ(♂♀)、メジロ、ヒヨドリ、シジュウカラ、キビタキ(幼鳥)、スズメ  (作成:2016年7月20日14時)


【1401 2016年7月21 (木) 雨のち曇り 茨城県 雨を凌いで。

○ アオバズク
○ アオバズク

昨年の ここでのフクロウ探索は、タイミングが合わず失敗。 今回は、アオバズクが巣立ちそうと聞いて訪れた。

・朝降っている雨も 午後から上がるという天気予報。 明日も天気が悪いとのことで、遅めだったが昼ごろに着くよう家を出た。 2時間かけて最寄の駅に着いたが、未だ降っている。 雨の中を、目的の神社まで20分ほど歩いた。
・傘を差しながらの探鳥。 それらしき大木を見て回るが、鳥影がない。 普段なら、先着ギャラリーの双眼鏡や、カメラの向く方向を探せばよいのだが、生憎の天候、薄暗い境内には誰も居ない。
・14時頃になって、ようやく雨が上がり、より高いところが探索可能となってからは すぐに見つかった。 2羽目も同様に確認できた。 しかし、2羽とも、眠ったままの状態が続き、真下からは顔も良く見えなかった。
・月初め訪れた千葉県のアオバズクは、その下を常に人が通るため、かなり頻繁に金眼を開けていたが、ここの今日は 人影もなく静寂そのもの アオバズクも眠り続けていた。
・本日の野鳥は、キジバト、アオバズク、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ  (作成:2016年7月22日13時)


【1402 2016年7月25日 (月)  晴れ 葛西臨海公園 渡りの兆し。

◎ キアシシギ
◎ キアシシギ

到着時は満潮に向かっているときで、東渚の鳥たちは皆 石積堤の上で休息していた。 その群れの中から、コサギ大で 嘴が汚黄色のカラシラサギを探そうとするが、発見には至らなかった。

・汽水池では、キアシシギ、ソリハシシギ、アオアシシギ(越夏組)が見られ、それなりに渡りの兆しが窺えた。
・本日の野鳥は、カルガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、コチドリ、アオアシシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、イソシギ、ウミネコ、セグロカモメ、カワセミ、シジュウカラ、ヒヨドリ、オオヨシキリ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ  (作成:2016年7月28日14時)


【1403 2016年7月26日 (火)  曇り一時雨 柏の葉周辺 コムクドリ探し。

○ コムクドリ
○ コムクドリ

途中、雨に降られながらも ムクドリの群れを見つけては、丹念にコムクドリを探した。 前回 見た電線のコムクドリは、今日も健在だった。

・調節池は、時折 カルガモが横切るだけで、水面は鏡のよう。 また、ララポート通りの 「市民で育てる100年の森」 が開放され、公園内が散歩できるようになっていた。(但し、月曜休園、駐車場ナシ) ここでは、コゲラが見られた。
・本日の野鳥は、マガモ、カルガモ、キジバト、アオサギ、カワセミ、コゲラ、ヒヨドリ、ムクドリ、コムクドリ、スズメ、ホオジロ  (作成:2016年7月29日8時)


【1404 2016年7月27日 (水)  曇り 葛西臨海公園 東西間水路のダイシャクシギ。

○ ダイシャクシギ
○ ダイシャクシギ

再びカラシラサギを探しに行ったが不発。 波消しブロックの先端や、沖合の水面をサーチするが、外洋性の海鳥も見られず、本日は西渚の探鳥のみで終了。 唯一、ダイシャクシギが東西間水路で見られた。

・本日の野鳥は、カルガモ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、コチドリ、ダイシャクシギ、キアシシギ、イソシギ、ウミネコ、セグロカモメ、スズメ、ハクセキレイ  (作成:2016年7月29日21時)