流山の野鳥

フィールドノート 2015年2 


【1184】 2015年2月3日 (火) 晴れ 松戸川 この冬初めて。

◎ ベニマシコ
◎ ベニマシコ

今シーズン、未だ しっかりとベニマシコを撮っていなかったので、ベニマシコ目的で 河川敷を歩いた。

・カワラヒワやアオジが 地上で採餌する小道を進むと、目の前をクイナが走り去り アシの中へ消えた。 一瞬の出来事だったが、気付くのが遅かった。
・さらに進むと「ピッピッ」、「ピピピ!」と、複数のベニマシコの賑やかな声。 慎重に 声の方へと近づくと、順光側から一人のカメラマンが狙っておられた。 歩行を停止して 声の主を探すが、逆光のため 良く見えない。 焦っているうちに、姿が見えなくなった。
・その後、終点で折り返し 順光で戻って来ると、先ほどと同じ場所で、「ピッピッ」とか細い声。 声が小さいため、遠い と思ったが、20メートルほど先の 比較的近い対岸で鳴いていた。 暫く待っていると、こちら側に飛んできて 桜の木の花芽を啄みはじめた。。
・本日の野鳥は、キジバト、アオサギ、クイナ、オオバン、コゲラ、モズ、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、カワラヒワ、ベニマシコ、シメ、アオジ  


【1185】 2015年2月6日 (金) 晴れ 小石川植物園 ツガイ3種。

・朝9時開門、自動券売機に400円を投入。 入場券の番号は、000001。 昨日の雨で園路の所々に水溜りがあったが、気にするほどの事もなく、人が居ない園路を歩くのは清々しかった。 暫く歩くと、遠くで、木からパラパラと降りる小鳥の姿が見えた。 「シメ!」 と思いながら近づいていくと、肉眼でも コイカルと判る黒い頭巾が見えた。
・コイカルは、手賀沼遊歩道で馴染みだが ♂のみ。 今回、初めて ♀連れのツガイを見ることが出来た。

・コイカルが去ったあと、園内を探鳥した。 青空に黄緑色が美しいワカケホンセイインコのツガイや、薄暗いところで「カッカッ」と鳴くルリビタキ、モッコクの下で餌を啄むアトリのツガイなどが見られた。 特筆すべきは、ノスリが見られたこと。 都会の ど真ん中、意外だった。
・本日の野鳥は、キジバト、ノスリ、コゲラ、オナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ、スズメ、アトリ、カワラヒワ、シメ、コイカル、アオジ、[312]ワカケホンセイインコ 


【1186】 2015年2月9日(月) 晴れのち曇り北風、一時小雪 千葉市 寒風のヒレンジャク。

○ ヒレンジャク
○ ヒレンジャク

・昨年 下見のつもりで出掛けた公園へ、今年のヤドリギの様子を見に行った。
・8時前にヤドリギに到着したが 誰も居ない。 レンジャクも未だなのかなと 木を見上げると、数羽のヒレンジャクが高いところにとまっていた。 逸る気持ちを抑えて デジスコをセットし、スコープを向けたが、ヒレンジャクは、風上に向かって 静止状態。 こちらからは、お尻しか見えず シャッターチャンスに恵まれないまま、10数分が経過した頃、一斉に飛び出し、どこかへ行ってしまった。 あとから来た人に 6羽だったと教えてあげたが、もう少し多かったかも。
・太陽が雲に隠れ、寒風に縮まりながらヒレンジャクの再来を待つ間、アカゲラやハヤブサが飛来したが、うまく撮れなかった。 11時になっても戻って来ないため、本日の打ち止めとし、他のヤドリギを探すべく移動した。
・池では、ハシビロガモ、オオバン、バンなど、昨年と同じ光景が見られ、また、ハンノキではカワラヒワの群れがとまっていた。
・昨年、チャント見られなかった猛禽目当てに公園台地へ行くと、けたたましい猛禽の鳴き声が聞こえてきたが、今回もチャントと視認できなかった。
・本日の野鳥は、ハシビロガモ、コガモ、キジバト、バン、オオバン、オオタカ、コゲラ、アカゲラ、ハヤブサ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ヒレンジャク、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、アオジ


【1187】 2015年2月11日(水) 晴れ 柏の葉公園 アカウソ7羽、桜の花芽を啄む。

◎ アカウソ
◎ アカウソ

・休日とあって、犬連れ散歩人やランナーがいっぱい。 シロハラ、シメ、カワラヒワ、ジョウビタキなど、地上の小鳥たちを遠慮なく飛ばしてくれた。
・人が居ない所や、樹上を中心に探索していると、7羽のアカウソが見つかった。 天気も良く、青空が広がっていたが、アカウソは、日陰で桜の花芽を啄んでおり、なかなか、良い所に出てくれなかった。
・本日の野鳥は、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、オオタカ、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、アカウソ、シメ、アオジ  


【1188】 2015年2月12日(木) 晴れ 新川耕地 静かな耕地。

◎ チョウゲンボウ
◎ チョウゲンボウ

・今日は、鳥見を休むつもりだったが、天気も良好なことから 午後から耕地へ出かけた。 14:30現地着から17:00までの間、チョウゲンボウやノスリは見られたが、その他では、目ぼしいものは見られなかった。
・本日の野鳥は、カルガモ、コガモ、キジバト、ノスリ、チョウゲンボウ、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、ベニマシコ、アオジ  


【1189】 2015年2月13日(金) 晴れ 高麗川 イカルの大群。

◎ イカル
◎ イカル

・昨年、ヒレンジャクの群れが見られた河川敷へ、今日はイカルの群れを見に行った。 現着し 公園を歩き始めると 直ぐに、冬枯れの木々から芝地へ降りるイカルの群れが遠くに見えた。
・イカルは、80羽前後の群れが、2群ほどいると見られ、公園の至る所で、採餌していた。 その群れに コイカルが混じっていないか、チェックしたが、これは発見できなかった。
・その傍ら、ヒレンジャクが時々姿を見せ、2羽が確認できた。
・本日の野鳥は、キジバト、コゲラ、モズ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ヒレンジャク、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、イカル、カシラダカ、アオジ  


【1190】 2015年2月16日(月) 晴れ 不忍池 オナガガモの部分白化。

◎ オナガガモ(部分白化個体)
◎ オナガガモ(部分白化個体)

・東京での用事を済ませたあと、久しぶりに不忍池を覗いた。
・到着してすぐに、オナガガモ♂のあとをついて泳ぐ薄茶色の♀が目に入った。 ‘変な~オナガガモ’ 交雑体かと思って何度かシャッターを押したが、翼部分が顕著に白いことから、部分白化と思った。
・誰も注目していなかったので、帰宅してから、いつ頃渡来したのかと、ネットを検索すると、昨年の11月上旬であることが判った。 その頃は、肩羽にも白い羽が混り 今よりも、もっと白かったようである。
・本日は、ホオジロガモ目当てに来たつもりだったが、この方は、カラ振り。 その代わりにオナガガモの部分白化が見られた。 また、不忍池から 上野動物園のコウノトリ、モモイロペリカン、シジュウカラガン等が垣間見られたことも、得した気分。
・本日の野鳥は、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、オオバン、ユリカモメ、ウミネコ、セグロカモメ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ  


【1191】 2015年2月19日(木) 晴れ・にわか雨 流山市 コミミズク1羽。

○ コミミズク 
○ コミミズク 

・先週あたりから目撃情報が出るようになったコミミズク。 しかし、出現は、日没前後で 撮影困難な状況。 しかし、今日は、15時25分から飛び、遠くであったが、3回飛んでくれた。 その間、枯れ枝や、盛り土にとまり、辺りをキョロキョロしながら、長時間、静止姿勢が見られた。 今季初見。
・東の空に 西陽を反射させた大きな虹が現れ、ポツリポツリと雨が落ちて来た。
本日の野鳥は、カルガモ、コガモ、キジバト、アオサギ、コサギ、コミミズク、モズ、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ  


【1192】 2015年2月20日(金) 晴れ・にわか雨 流山市 今日は16時40分。

○ コミミズク 
○ コミミズク 

・デジスコを担いで現地に赴き、遊歩道のテラスに三脚をセットし、その時を待った。 しかし、昨日の出現時刻を過ぎても、現れない。 空には、ぶ厚い雲が広がり、ポツリポツリと降って来た。
・雨は直ぐに止み、晴れ間が広がったが、既に、16時40分。 日は西に傾き、今日は期待できないかなと思ったとき、何処からともなくコミミズクが登場した。
・ギャラリーは、昨日より多く 50人を越え、コミミの狩り場に 10数名単位の人の壁が3ケ所に出来ていた。 まるで、コミミの飛行を遮断しているよう。 これでは、落ち着いて狩りもできない。
・本日の野鳥は、カルガモ、コガモ、キジバト、アオサギ、コサギ、ノスリ、コミミズク、チョウゲンボウ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ


【1193】 2015年2月23日(月)  曇りのち雨 流山市 今日はカラブリ。

◎ キジ
◎ キジ

・14時半から2時間、コミミズクを待ったが、現れなかった。
・到着したときは、薄日がさしていたが、徐々に雲が広がり、辺りは薄暗く、16時半には、大粒の雨が落ちて来た。 いつもより、30分早く店仕舞い。
・本日の野鳥は、キジ、ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、トビ、ノスリ、チョウゲンボウ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、カシラダカ  


【1194】 2015年2月24日(火)  曇り 不忍池 ゴイサギ3羽。

◎ ゴイサギ 
◎ ゴイサギ 

・東京での所用を済ませたあと、何か見つからないかなと 再び不忍池へ行った。
・池に浮かぶ水鳥は、前回と変わり映えしなかったが、枯れハスやアシの刈り取りで減少した植生で ゴイサギ3羽が見られた。
・オナガガモ部分白化個体は、数羽のオナガガモと共に 健在だった。
【Bird】・ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、キジバト、ゴイサギ、コサギ、バン、オオバン、ユリカモメ、ウミネコ、セグロカモメ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ  


【1195】 2015年2月25日(水)  薄曇り 流山市 今日もカラ振り。

◎ モズ
◎ モズ

・14時半から2時間半、コミミズクを待ったが、現れなかった。 これで、2勝3敗。 しかし、自分は‘敗’の日でも、帰ったあと、かなり薄暗くなった 17時30分以降には、現れているという。
・今年は、競合相手がいないため、縄張り争いの必要はなく、夕方の偵察飛行も、‘ごゆっくり’ のようである。 今日も、SSが1/40秒以下をフラフラし始めて 店仕舞い。
・本日の野鳥は、キジ、ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、コサギ、ノスリ、チョウゲンボウ、モズ、オナガ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、ホオジロ  


【1196】 2015年2月27日(金)  晴れ 稲敷市 初見2種。

※ マミジロツメナガセキレイ
※ マミジロツメナガセキレイ

・1ヶ月前に情報を得ながら、地元とのトラブルなど、大混雑ぶりが伝えられ、現地へ行くことに躊躇していたが、ようやく沈静化したことを知り、遅ればせながら現地へ赴いた。
・9時過ぎに現地に着いたが、誰も居ない。 「アチャー 鎮静化 し過ぎー。」と、思いながら双眼鏡で探索すると、すぐに、タカブシギや小型シギが見つかった。 小型シギが何者か、良く解らないまま撮り始めたが、時折窺えるキャプ状の頭から「ウズラシギ」を思い当たったが、今ひとつハッキリしない。 足は黄色いが嘴は黒い。 アメリカウズラシギなら、嘴にオレンジ色が混じっているはずと、反芻しながら 他を見ると、同じ様なのが4羽見つかった。 その中に、胸の縦斑が明瞭な「アメリカウズラシギ」が居た。 どうやら、最初に見ていたのは、胸の縦斑の薄い♀や、羽衣が良く似たヒバリシギのようだった。
・アメリカウズラシギは初見で、これはこれで嬉しかったが、本日の狙いは、マミジロツメナガセキレイ。 気もそぞろに 双眼鏡で探すが、見えるのは、タヒバリばかり。 なかなか見つからないので、再び小型シギを撮っていると、背後の盛り土の上にとまるキセキレイらしきものが見えた。 田んぼでキセキレイは珍しいので瞬間的にシャッターを押したが、すぐに盛り土の向こう側へ消えた。 モニタで確認すると、喉が白く、背がオリーブ褐色の、名高いマミジロツメナガセキレイだった。
・自力発見というには、幸運過ぎ、偶然過ぎ。 その後、昼まで待ったが、ツキはこれまでで、午後から風が強くなり、何度も、三脚が倒れそうになたので 引き上げた。
・本日の野鳥は、キジバト、タゲリ、ムナグロ、セイタカシギ、タシギ、タカブシギ、ヒバリシギ、[313]アメリカウズラシギ、トビ、モズ、ヒバリ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、[314]マミジロツメナガセキレイ、ハクセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ 

△ アメリカウズラシギ
△ アメリカウズラシギ