流山の野鳥

フィールドノート 2015年8月 


【1264】 2015年8月7日 (金) 晴れ 柏の葉周辺 ムクドリ10 コムクドリ1。

◎ムクドリ、○コムクドリ 
◎ムクドリ、○コムクドリ 

猛暑日の1週間、鳥見を休んで、孫と遊んだ。 孫たちが帰ったあとの我家は 静寂が支配。 今日も朝から気温は どんどん上がり、家を出る頃には 既に30度を超えていた。 遠出を控え、先週と同じく近くをまわった。

・先週、50羽のムクドリの中から偶然、コムクドリを見つけた庭球場調節池で、今日は、10羽の中から 1羽のコムクドリが見つかった。 母体が少なかったので簡単に見つかったが、またしても♂とは出会えなかった。
・本日の野鳥は、カルガモ、キジバト、ゴイサギ、アオサギ、チュウサギ、コサギ、バン、ムクドリ、コムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、ホオジロ


【1265】 2015年8月11日 (火) 曇り時々晴れ 三番瀬 謎シギとご対面。

※ 交雑種(オバシギ X アライソシギ(?)) 
※ 交雑種(オバシギ X アライソシギ(?)) 

昨年の10月に発見され、1シーズンを三番瀬で過ごした`謎シギ’。 4月末頃まで目撃されていたが、その後、姿が見えなくなり、このほど 再び姿を現したということで、出掛けた。

・この‘謎シギ’は、オバシギ × アライソシギ の交雑種といわれ、極めて珍しく、三番瀬の人気者となっている。 これまで、3回ほど探索したが 縁がなく、今回が初見となった。
・この`謎シギ’は、体の大きさは、コオバシギ(L23-25cm)やアライソシギ(L23.5-25.5cm)程度で オバシギ(L26-28cm)より小さく、羽衣全体はオバシギ、アライソシギ的である。
・嘴は小さく コオバシギ的で、下嘴基部が オレンジ色なところは、アライソシギ的など、部分的にオバシギと異なる形態的特徴を持っている。
・アライソシギは、北米・アラスカに棲息し、主に岩礁地帯で見られ、嘴は短く その形状はキョウジョシギ的。 日本では未記録種とか。
・シベリア北東部で繁殖する旅鳥オバシギと、北米のアライソシギが どのようにして出会い そして 日本にやってきたのか。 今後、日本で記録される可能性があるとされているアライソシギが 日本で発見されたら さらに解明が進むと思われる。
・本日の野鳥は、カワウ、ダイサギ、ダイゼン、シロチドリ、メダイチドリ、ミヤコドリ、オオソリハシシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、ミユビシギ、ウミネコ、コアジサシ、交雑種(オバシギ × アライソシギ(?)) 


【1266】 2015年8月15日 (土) 晴れ 谷津干潟 再会 謎シギ。

※ 右:交雑種(オバシギ X アライソシギ(?))、左:ダイゼン 
※ 右:交雑種(オバシギ X アライソシギ(?))、左:ダイゼン 

満潮時に観察センターから 窓越しに前浜を注視したが、サギ類やキアシシギ、イソシギ、カイツブリが見られたのみ。 本日の目標はヨーロッパトウネンを探すことだったが、そうは簡単ではなかった。

・潮が引き始めたので、観察センターを出て東側へ行くと、貝殻地帯でメダイチドリやトウネンが見られた。 ヨーロッパトウネンを探したが 見つからないまま暫くすると、水際に数羽のダイゼンが到着した。 双眼鏡で その付近を探すと、先日 三番瀬で出会った‘謎シギ’が見えた。
・どうやら 三番瀬と行き来している模様で、運よく再会することができた。 しかし、ここは 少々距離が有り過ぎ。 ボケ写真を量産しながら 前回 撮れなかったアライソシギの特徴である尾羽の黒帯を狙ってシャッターを押した。
・その後、北側に行き、トウネンの群れと少し離れたところで ヨーロッパトウネンを発見したが、悲しいかな逆光。 ヨロネンらしきシルエットが撮れたのみ。
・近くの放送に合わせて 正午に1分間黙祷した。
・本日の野鳥は、カルガモ、カイツブリ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ダイゼン、コチドリ、メダイチドリ、セイタカシギ、オオソリハシシギ、キアシシギ、イソシギ、キョウジョシギ、トウネン、ヨーロッパトウネン、ハマシギ、ウミネコ、ツバメ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、交雑種(オバシギ × アライソシギ(?))


【1267】 2015年8月20日 (木) 雨 葛西臨海公園 待ち鳥来たらず。

◎ ウミネコ
◎ ウミネコ

雨の中、カラシラを求めて渚を歩いたが カラブリ。 見かけたバーダは3人。 午前中の海水浴客はゼロ。 鳥種 鳥数とも少なかった。

・本日の野鳥は、カルガモ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、アマサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、バン、ダイゼン、コチドリ、セイタカシギ、アオアシシギ、キアシシギ、イソシギ、ウミネコ、セグロカモメ、トビ、カワセミ、ツバメ、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ  


【1268】 2015年8月23日 (日) 曇り 加須市 コウノトリ J0073。

△ コウノトリ
△ コウノトリ

・国の特別天然記念物コウノトリが渡来していると聞き、怪しい雲行きだったが 急行した。 昨年の10月 神奈川で出会った個体番号J0481は、背中に発信器を付けていたが、今回の個体には それはなかった。 また、7月23日に野田市で放鳥された3羽のうちの 茨城県に留まっていた1羽「愛ちゃん」かなと思ったが、違ったようである。(他の2羽は、東北を旅行中とか。)

・今回見られた個体は、「朝日新聞DICITAL(2015年8月22日03時00分)」によると、足輪の番号から、2013年4月19日に 京都府京丹後市久美浜町永留巣塔で生まれた 「J0073♀」で、今回、1週間ほど前から農家の方に目撃されているという。
・また、コウノトリ湿地ネットによると、J0073は、京丹後市⇒香川県⇒滋賀県⇒茨城県⇒青森県⇒静岡県⇒愛媛県⇒高知県⇒香川県⇒滋賀県⇒岐阜県⇒埼玉県 へと、活発に遠距離移動しているとか。
・本個体のカラーリング(左足:赤・緑・青)は、兵庫県立コウノトリの郷公園: 足環カタログで確認できる。
・ちなみに、野田市の放鳥状況は、野田市ホームページ・放鳥情報で確認できる。
・本日の野鳥は、キジバト、コウノトリ、アマサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、トビ、チョウゲンボウ、ツバメ、ムクドリ、スズメ、カワラヒワ

※ 下部雨覆の赤い部位について ケガではないかと、兵庫県立コウノトリの郷公園へ問い合わせたところ、ご丁寧な回答を戴いた。 以下抜粋。
 ご質問の 赤い下部雨覆ですが、良く怪我と勘違いされ コウノトリ特有の肌の色が原因と思われます。
 鳥は換羽を行いますが、コウノトリも 体羽の様な大きな羽毛の他に綿羽も生え替わります。 生え替わると言うより、冬場はみっちりアンダーコートとして綿羽がありますが、夏になると ごそっと抜けて場所により体羽だけが残るようです。 太い血管もあるし、体温調節のためでしょう。
 特にあの部分は羽毛がめくれて 肌が良く見える場所であり、また野外個体は飼育個体と比べ肌の赤みが場所により強いので、あのようになります。
 と言っても、実はヒモなどで引っかかったりすると 良く怪我をするのもあの部位です。 羽毛がめくれて 肌が見えているならまず問題ないですが、羽毛まで赤くなっていたら 怪我の可能性があります。 しかし現在問題なく翼を広げ、飛び回っているようなので 怪我でも軽い程度で、問題ないと思います。

・良かった、ケガでなく ひと安心。(2015年8月26日追記)


【1269】 2015年8月25日 (火) 曇り 野田市 渡りの途中で。

◎ ツツドリ
◎ ツツドリ

2年ぶりの訪問。 隣の市へ ツツドリの様子を見に行った。 今年も、赤色型を含め成鳥 数羽が立ち寄っている模様。 生憎の天気で、かつ枝葉カブリが多く、まともに撮れなかったが、飛び回ること多く 活発だった。

・9月に入ると 幼鳥がやって来るが 成鳥と交代する前に 青空のときに再挑戦したい。 曇天にも関わらず カメラマンは10数人来ていた。
・本日の野鳥は、キジバト、ツツドリ、カワセミ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ  


【1270】 2015年8月27日 (木) 曇り 野田市 清楚な青灰色型。

◎ ツツドリ
◎ ツツドリ

天気予報では、午後から‘晴れ’マークが付いていたので、駅から一便のバスに乗って現地へ。 帰りは二便の戻りなので、時間は3時間。 ツツドリだけが狙いのため、時間はタップリ。 しかし、期待した青空は現れず、今日もズッーと曇りぱなしだった。

・ツツドリも 大分慣れたのか、かなり落ち着いてきた模様で、真下を通っても 逃げないことも。 また、5~6羽は確実で、右に2羽、左に3羽を同時に見ることがあった。 なお、赤色型は 複数を同時に見ることがなかったので 1羽かもしれない。  


【1271】 2015年8月29日 (土) 小雨 三番瀬 モノトーンの世界。

△ カラシラサギ
△ カラシラサギ
○ アカエリヒレアシシギ 
○ アカエリヒレアシシギ 

・何度か、三番瀬や葛西臨海公園を訪ねたが、発見できなかった希少種カラシラサギ。 今日 やっと出会うことが出来た。
・カラシラサギは、2011年7月に葛西臨海公園汽水池で見て以来 4年ぶり。 今日は、潮干狩りネット付近の潮だまりで 小魚を捕食しているところが見られた。
・カラシラサギは、時々 舞い上がり、近くを周回飛行したが、すぐに元の位置に戻ってきた。 今日は、体を斜めに傾けながら小走りに捕食する独特のシーンは見られなかった。
・十分カラシラサギを撮ったのち、次に、昨日 目撃されているアカエリヒレアシシギやハジロクロハラアジサシを探しに 市川側へと行った。
・アカエリが見つからないまま、オバシギやコオバシギを撮って ふと後ろを振り返ると、カメラマンが集まり始めた一角が見えた。 カメラは水平から下を向いている。 汀あたりを狙っているよう。 近づいていくと、探していたアカエリヒレアシシギが、汀に浮かんでいた。 距離は「近過ぎ~。」
・ハイイロヒレアシシギは、谷津干潟で2度ばかり出会っているが、アカエリは初見。 今日 見られたのは幼鳥で 昨日とは別個体。 時刻は11時半を過ぎていた。
・その他では、コオバシギ、オバシギ交雑種は見られたが、コアオアシシギ、ホウロクシギ、オグロシギなどは 見られなかった。
・本日の野鳥は、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、カラシラサギ、ダイゼン、シロチドリ、ミヤコドリ、オオソリハシシギ、キアシシギ、オバシギ、コオバシギ、ミユビシギ、トウネン、ハマシギ、[317]アカエリヒレアシシギ、ウミネコ、コアジサシ、アジサシ



【1272】 2015年8月30、31日 曇り  道志村~山中湖村 幼稚園夏休み最後の日。

・幼稚園の夏休み最後の日、孫たちと山梨県の道志村キャンプ場や山中湖で遊んだ。 

◎ カワガラス
◎ カワガラス

【1272-1】 8月30日(日)道志村 

・生憎の天気と、(日)(月)またがりということもあって、キャンプ場は、誰も居ない貸切状態。 お蔭で、キャンプ場を流れる渓流を独占。 キセキレイや飛び交うカワガラスが堪能できた。
・翌朝、キャンプ場周辺を歩いたが ガスが深く、鳥は今イチ。 杉の木立でヒガラの群れ、山の稜線でアマツバメを見かけたのみ。
・本日の野鳥は、キジバト、アマツバメ、コゲラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、ムクドリ、カワガラス、スズメ、キセキレイ

◎ キビタキ
◎ キビタキ

【1272-2】 8月31日(月)山中湖村

・孫たちとは山中湖で別れ、自分は 8年ぶりに別荘地を訪問。 水場は健在だったが、谷は砂防ダムが整備され、木々が伐採され 湧水口が少なくなるなど 以前の風景とは異なっていた。
・そのような工事があったせいか分からないが、鳥種/鳥数とも少なく オオルリ♀タイプ、キビタキ♂♀が見られたのみ。 他にカメラマンが2名。 静かなひと時だったが、パーカを着ていても寒かった。
・本日の野鳥は、アカゲラ、ヤマガラ、シジュウカラ、キビタキ、オオルリ